生きること

時々、みどり先生がよく生きているものと思う。話せない、歩けない、
手も使えないので、掛け毛布を外したりつけたりすることもできず、
寝返りも打てず、必要なときに水分を補給することもできず、およそ
寝たまま食べ物を十分に採れること自体がありえないことに思え
る。むろん、私という介護者がいて正しく管理しているからではある
が、それでも大きな問題に出くわすことなく元気に生きていて、む
し楽しそうにしていることが不思議でもある。
美人ケアマネジャーが薦めるので訪問入浴を試してみた。風呂ごと
家に運び込んで、介護２人と看護師さんが入浴させるのだが、これ
が意外に気持ち良さそうでエステをしてもらっているような感触に
なれるようだ。しかも短時間に極めて要領よくことが進み、ほとんど
本人には負担にならない。１日に８軒を廻ってほとんど満杯だという
がなるほどと思う。これを見ていると訪問エステというのがあっても
商売になりそうに思える。むろん顔だけとか、足だけというようなの
はあるけれど、全身の泥浴とか、オイルマッサージのようなものも
訪問入浴を見ている限りさほど難しくなさそうだ。

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