ベランダからは永生病院がすぐ近くにみえる。夜の8時頃には煌々と
輝き、10時を過ぎると巨大な影となって夜空に赤いランプだけを輝か
せている。最近は永生病院の話題に接することが多い。テレビでは
インドネシアからの看護師研修生を受け入れたという特集が組まれて
いて、雑誌では日本の名院に選ばれていたりする。確かに病室空き
を待つ人が多く、みどり先生のような強いコネクションがなければ入
院が困難で、一度入院してしまえば、みどり先生のように回復期を
終えても療養期としておいてくれたりもする。人手が多く細かい面倒
まで良く見てくれるし、リハビリのシステムも極めて優れている。もう
10か月近くいるので病棟の看護師さんの名前や性格も覚えてしまっ
たが、ほとんど移動がないのも職員に魅力的な病院だからだろう。
みどり先生の場合はリハビリとしての効果がほとんどなく、実際に入
院後にできることが増えたわけではないが、健康状態はかなり良くな
り、何よりも私の考え方で食事やトイレをさせていただけたお陰で径
管も取れたし、彼女の気持ちも随分和むようになった。明日は3度目
の帰宅で、30時間ぐらいの長い滞在となる。
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