ビデオの大半、衣類もかなり、食器は大半、家具もほとんど、何でもかんでも捨てま
くる。みどり先生のものは捨て難いので多くを倉庫に残しているが、私のものは本以
外は可能な限り捨てていこうと思う。記念品や人からいただいたものなど、捨て難い
ものも多いのだが、いただいた人にごめんなさいと口ずさみながら捨て物に分類し
ていく。みどり先生との思い出がいっぱい詰まったものがたくさんあるが、みどり先
生は一度死んだものと思わなければならない。でもそう思うと、本当に今のみどり
先生が死んだと同じような面もあるので涙が出てきて止らない。そしてまた自分も
死んでしまいたいとも思い、いやいや今のみどり先生を捨てて死ぬことはできっこ
ないとも思う。あと3日で急場は終る。でもその後が恐ろしくもある。みどり先生と
一緒なら、ご飯を苦労して食べたり、座位で辛い思いをしたり、横向きの姿勢で
我慢が続かなかったりというようなことを繰り返しながら、私も同じように苦しむ
ことで生きていける。彼女にもそんな私がいること以外にほとんど喜びは感じる
ことがなく、私も彼女といること以外に喜びがなければそれでいいとも思う。
ふと気付くと介護ベッドとか車椅子のようなものがこんなに素敵なものと思える
自分が不思議だ。今日は介護ベッドが届けられるのでわくわくしている。
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