淡々と進行

合同フリーハンデ３歳芝の原稿を送り、駐車場申込書とか、大家さんへの
連絡とか、さまざまな書類を作成し、みどり先生の家具を預けている倉庫や
引っ越し会社などへの連絡をして、東京中日の土曜日の予想原稿を書
き、不動産屋さんに鍵を受け取りに行くと、物件を扱うごとに抽選があると
いうのでくじを引くと２等のオーブントースターが当たった。私はこういうも
のが良く当たる。カメラとか、ディズニーランドの１日券とか、買い物券など
で、その都度みどり先生は羨ましがるので、もっぱら抽選はみどり先生に
任せていたが、みどり先生は全く当たらない。それで余計悔しがるのが常
だった。新しい家への最初の荷物がこのオーブントースターとなった。
永生病院で新しい家の鍵だよと見せると、普段はほとんど動かせない手を
伸ばして嬉しそうに握り締めた。何もかも順調に進行していて、何か自分
と無関係にさまざまなことが動いていくようにも思える。ほとんどのことが順
序だって進んでおり、いとも自然な流れとなっている。でも、一つ厄介なこと
が生じた。キューブの車高が高くて３段式の駐車場に入らないというのだ。
帰宅してからもう一度調べると車検証には確かに１６１センチと書かれて
いる。これにはかなり途方に暮れてしまった。小さい車に買い換えるか、
車なしにするか選択しなければならない。どうしよう。

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