最近は大きな進展がなく、ここで回復は止るのではないかという不安を
感じている。左手が以前は長く伸びたのに、最近は半分ぐらいしか伸び
なくなった。言葉もほとんど喋らなくなり、気持ちも私以外のものに無関
心になっている。でも左手を伸ばすようにしなければそのまま縮んでし
まうというと、歯を喰いしばるに頑張って伸ばす。声もうめき声のような
ものを頑張って出している。全体として脳の中の残存情報のようなもの
は消えつつあるのかもしれない。それはそれで彼女にとって良いことで
もあるのだろうとは思う。でも一度手のひらに文字を書いたようなことと
か、思わず出てしまった言葉のようなものは残ってほしいとも思う。食べ
物も一頃さっぱりしたものを好んだのだが、今日もおそばを全く食べず、
まば豆腐のようなものは好んで食べた。さまざまなものが順繰りに移っ
ていく感じで、まだまだ変わるところもあるのだろう。退行するものがあ
ると退院しての生活に不安がよぎるが、今でも彼女の状態をこのように
把握しているのは私だけだろうと思うので、いずれにしろ何に対しても
私が対処しなければならない。
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