急速に進んでいるものと、まるで停滞しているものがあり、みどり先生に
何とか指を使うよう、言葉を喋るよう話すのだが、とても悲しそうな顔をし
て私を見つめる。いくつかはみどり先生が諦めてしまっている面もあるよ
うに思う。食事に関しては舌が完全に随意運動してくれるわけではなく、
今でも食べ物を不本意に押し出してしまうことが多い。特に歯磨きはみ
どり先生が口を開こうとしても舌が塞いでしまうことが多く、かなり苦労さ
せられる。首振り運動は完全になくなり、緊張したときなどは首を起こす
(寝ている時で、座っているときは伏せる)ようになった。これまでの例か
らみて、これも徐々に緩和されていくものと思う。喋りは時々突発的に「
いや」とか「ほしい」といったことをいうのは同じだが、自分の意思で喋る
ことは少なくなっており、同時に喋った時には言葉として聞き取れるよう
になっている。これは本人が自覚しながらのことと考えられ、いずれは
もっと積極的に話しかけるものと期待できる。トイレは昨日などほとんど
オムツにしなくなり、看護師さんたちも頻繁に彼女に聞いて下さり、意思
確認も正確になってきている。まもなく簡易トイレを入れてくださって、お
通じのほうも長く座っていることができるようになるだろう。まもなく昼間
はオムツなしのリハビリパンツで過ごすことになりそうだ。最も問題なの
は車椅子にしっかり座れることで、今は背を倒すことで安定させている
のだが、これを続けている限り、自分で中立することができないし、倒し
たとて完全に安全というわけでもない。そこで人が付き添っている時は
まっすぐの背もたれで中立に慣れていってもらうようお願いした。腕も身
体を支えるようなことに使う習慣をつけるよう、できるだけ肘置きに置か
せて、何とか折りたたみ式車椅子に乗れる状態までたどり着きたいと考
えている。またどこかで画期的な回復が期待できるのではないかと考え
ている
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