東京創元社から出版予定の短編集は2冊に分かれるようで、
一冊は傑作集として、もう一冊は山野浩一作品の全体像的
なものとなる予定という。年内には刊行されることになりそう。
SFセミナーに出席して思うことは、いつまでもずっとまじめな
SFファンが多くいるものだ。SF作家の数は非常に多くなって
いるし、それぞれにわれわれの時代以上の内容のものを書
いていらっしゃると思うのだが、そんな時代に古い作品が読み
継がれ、さまざまな評論も書かれている。SF大賞は星新一論
で、SF評論賞は光瀬龍の「百億の」論と、創世記のSFについ
て、当時はさほど真剣に考えられていなかったようなテーマを
掘り起こしている。第二世代まではアメリカSFの影響下で独自
の作品を書いてきたが、第3世代以降になると、明らかに日本
SFの影響の下に書かれていて、それだけ上達したり、洗練さ
れたり、奥行きの増したものとなっていると思うが、その奥には
やはり第一世代の日本SFオリジナルがあることも事実なのだろ
う。
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