永沢法律事務所でいくつかの懸案事項について話し合い、渡辺五郎
さんのお葬式の築地本願寺に向かう。京谷さん、内村さん、松山さん
など、農水官僚の高官のお葬式にもそれぞれのお人柄が現れるのが
面白い。渡辺さんの場合はいかにも高級官僚という感じで、気さくな
人柄のわりには冷静な行政マンという感じのお葬式だった。生花や
香典も一切受け取らず、弔辞も農水大臣のみ、列席者もほとんどが
高齢者で、実に格調の高いお葬式でもあった。
その後は銀行関係の最後の処理で新橋へ行き、そこから永生病院に
向かう。日替わりでいえば元気なみどり先生のはずで、行くと車椅子で
お茶を飲んでいたので、続けて夕食も食べてもらった。スープの缶半分
にパインゼリーをやはり半分と、かなり食べてくれた。まだ食べそうだっ
たが、何か気持ち悪いのか車椅子から降りようとして危険なので、一度
ベッドに戻してもらうとお小水があふれ出るほどだった。その後は1時間
ほどベッドで過ごした。ただ、いつものように遊びたがらず、動かない指を
伸ばそうとしたり、両手で私の顔を掴もうとしたり、自分で懸命にリハビリ
をしていた。手を口元に持っていっても噛む真似もしないけれど、2度目に
はお愛想のように噛む真似をする。径管の夕食もさほど問題はなく、今の
自分を冷静に見つめて自分の意思で生きることを探っているようだった。
少し早い時間に「お風呂へ行きたいので帰っていい?」と聞くと頷いた。
まだいっていなかった府中の温泉に行ったが、思ったよりずっと良い温泉
で泉質は深大寺のようにぬめりのあるもので、オンドル風のミスとサウナ
とか、低温と高温の湯船があるとか、他の東京の温泉とは一味違ってい
る。これからも何度も行きそう。
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