忙しさが峠を越えて少し気が緩み、馬券にうつつを抜かしている間に
仕事が山ほどあることに気付いた。とりあえず急ぎは東京中日スポーツ
のターフダイアリーと、競馬プックの合同フリーハンデで、少し書いて、そ
れでも残っている書類があることも思い出し、郵送の書類を作成し、吉
祥寺でみどり先生の夕食やエプロンを買って永生病院へ行くと、この日
はかなりご機嫌が悪く、車椅子に乗るとすぐに径管を引き抜いてしまった。
これは叱らなければならず、それでさらに機嫌が悪くなって、用意したトマ
トスープや桃の缶詰などを全く食べない。径管が嫌なのはわかるし、実際
に鼻や食道にはかなりの傷もついていて痛々しいが、しっかり食事を食べ
ないといつまでも径管を外せない。径管を引き抜くのもまた鼻や食道に傷
をつけることになる。私は怒った振りをして帰ってきたが、バツの悪そうな
顔で見送るみどり先生が痛々しかった。夕食を持参させてもらうのも特別
扱いしてもらってのことなので、病院側では十分すぎる配慮をしてくれてい
るし、何とかしたいとは思うのだが、みどり先生が我慢してくれる以外に可能
なことはないように思う。何度もこうしたことを繰り返すことになるのだろうが、
径管の限界が心配だ。
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