郵送の書類、みどり先生の資産、負債、その後の出納などを書き上げ、
ターフダイアリーの原稿も書いたので、今日も早い時間に永生病院に
着いた。朝に入浴し、続けてリハビリがあったのに眠らずに頑張ってい
た。私と遊ぶ楽しみが夜にきちっと眠る習慣をつけさせたようだ。永生
病院のリハビリスタッフは休日でも頑張ってくださる。最初にopセラピー
さんが指などのマッサージでほぐしてくれた。直後は良く伸びているが、
時間がたつとまた収縮するのが問題だ。次にネフラーゼの吸入があり、
私と遊べないので苛立ったが、次には径管給水があって、同じ時間に
spセラピーさんがやってきた。セラピーさんには半時間遅らせていただ
いた。spは代理の人だったので、彼女もなかなかなじめないようだが、
私があーと声を出してというとあーといってその後は多くのことに応じる
ようになった。終わるとすぐに夕食になり、私と遊べないことに苛立って
いく。しかもベッドに戻るとお小水が漏れ出してシーツに洪水という恐ろ
しい事態となってしまった。男の看護師さんが世話をしてくれて、ようやく
遊べるようになったらもう面会時間が終わりかけている。それを告げると
怒ったが、少しだけなら手を噛んでいいよ、というと噛む真似をして、満面
の笑顔を向けた。発病以来始めてみる本当に楽しそうな笑顔だった。
最後は本当に楽しい休日になった。そして確かに彼女に本当の笑顔が
戻ったと思う。噛み付き遊びは彼女の発病から持続している最長の記憶
だ。それが続いていることも、本気で噛んだら私を怪我させることも覚えて
いることがわかり、みどり先生も嬉しかったと思う。記憶が多くなってきた
のか、セラピーさんが「私を覚えていますか?」と聞くとはっきり首を振るよ
うにもなった。つまり覚えていることがあるから覚えていないことも理解で
きるのだと思う。
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