昨日のパーティでは若い私のファンの方々に多く声をかけていただいた。
そんな一人にみどり先生の後輩にあたる東大医科学研究所の院生がい
らっしゃった。理論医学と実際の医療との橋渡しをしたいとおっしゃる考え
方も素晴らしいが、そのように自身の理想を決めて研究に取り組んでいる
点も素晴らしい。みどり先生が優れた医療の追求に徹しようと考えるように
なったのも同様だと思う。直観力とか認識力とかは健在で記憶細胞だけ
が破壊されてしまったとみどり先生の状態を話すと「本人には最も厳しい
状態ですね」とすぐにわかってくれる。「でも脳細胞も全く再生されないわ
けではないんですよ」という。私も同じことを考えてきたが、脳もみどり先生
が扱ってきた神経細胞であり、私がヘルニアで細くなった神経がさらに悪化
していくのではないかと聞くと「神経って非常に強い細胞だから圧迫が強く
なっても切れることはないわよ」といっていた。短期間酸素が吸収されな
くても植物に水を与えると蘇生するような完全な死には至らないのではな
いかと思う。また脳細胞はさまざまなネットワークを持っていて、それぞれに
情報交換している。記憶細胞もまたどこかが代行する面もあるだろう。また、
そうした活動から必要な細胞を蘇生させていく可能性もあるのではないだ
ろうか。
昨日は来れなかったので、今日のみどり先生はずっと私に甘えていた。首の
付近をまさぐるので「気持ち悪いの?」と聞くと頷く。「じゃ、部屋へ戻ってから
拭いてあげる」というと泣き顔をする。部屋からウエットティシューを持ってきて
首を拭くとそのときは気持ち良さそうだったが、すぐにまた頭に手を持っていく。
「痛いの?」と聞くと首を振るが、「気持ち悪いんだね」というと頷く。首を振り続
けるのもそうだが、脳に違和感があることは間違いないようだ。まだまだ良くな
る可能性もあるけれど、悪くなる可能性もあるのだと思う。綱渡りをしているよ
うなものだ。本当に彼女自身にはとても辛い毎日だろう。
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