オーストラリアの調教師一家が応援メッセージ入りの写真を送ってくれたので
見せてもまるで無関心。仕事から競馬まで幅広くお付き合いのある上場企業
社長の大社さんが見舞いに来てくれてもほとんど反応がなく、私にも顔をじっと
見つめるだけだった。補助酸素の供給を減らし、首や足を動かし、身体のほう
は順調な快復振りなのに、意識の方は単に気持ちが落ち込んでいるだけとは
思えない。日によってムラがあって、よく反応してくれるときもあるのだけれど、
どうにも大きな進展はなさそうにも思えてくる。テレビで競馬を中継していても
反応したことはないし、複雑な話になると元気なときでも理解できないので、
やはり記憶喪失はかなり大きいように思う。そんな時は命を取り留めてくれた
だけでも良かったと考えなければならないとはわかっているが、何というかフィ
レンツェとか、キャピタルフライトのように最高条件戦まで行きながら、オープン
に上がれない馬に感じるようなもどかしさが禁じえない。
今日はクリニックヴェルデの機材撤去で、明日は全ての荷物を運び出し、完全
にクリニックヴェルデが姿を消すことになる。もの淋しい秋の1日です。
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