鬼怒川に隠れ宿的な高級旅館があり。みどり先生とたびたび行った。
永沢先生もよく行くというので、いろんな人たちの好んで利用するる旅館
のようだ。2月には彼女の誕生日祝いに訪れたが、私が仕事をしいてい
る間にエステやマッサージでリフレッシュしていた。温泉から帰るとしば
らくは元気になるが、6月頃にかなり状態が悪そうなので、また鬼怒川
へいった。そうして何とか寿命を延ばしてきた感がある。でもまた具合は
悪くなってオーストラリウ行きの直前は相当ひどくくなっていたようだ。でも
オーストラリアへは何としても行きたいので、祝日の月曜日も開院し、
一人の治療を済ませると病室で横になり、また仕事をしてどうにか家ま
で戻ってきた。何も食べられないのでスシと゜プリンを買っていってあげ
ると「あ、ブリンだ」と喜んでいた。その翌日の出勤途上に彼女は倒れた。
彼女は私との楽しみのために無理をし、私たちの愛を何に変えても守ろ
うとしていたように思う。
一度、もうあまり生きていられそうもないから、どんと馬券を買って勝負
したいという。そんな小さな夢よりも競馬で言えばオーナーとしてどんと
馬を買うのが良いのではない? と私は言う。少なくともシトニーのカシノ
で一日勝負し続けるほうが豪華だよ。というと「それもそうね」と、頷いてい
た。もしオーストラリアへ行っていたら、マッドクラブ、ロックオイスターなと
を毎日食べながら、厩舎へ行く日以外はカジノに浸りきりだっただろう。
ピッグバンクをテーマにした素敵な台があり、そのスロットマシーンを一日
続けるのが最大のたのしみだった。たぶんそれがみどり先生の生きようと
するエネルギーになっているように思う。
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