こういうときに聞く音楽はエンヤ。祈りに似たメロディはとても癒してくれる。
もともと音楽は祈りのためのものだった。西洋音楽の元祖はグレゴリオ聖歌だ
し、最上級の音楽には必ず祈りがこめられている。エンヤって歌はうまくない
と思うし、パンチ力に欠くので普段は何度も聞くというものでもないのだが、
音楽性という点では現代のどの作曲家も勝てないものがある。歌からキー
ボード、バックコーラス、パーカッションなど全てを一人で重ね取りしていくと
いう音楽作りは現代でなければできないものだろうが、それだけに内面的な
デテールが正確に表現されて耳というよりも心にすーっと入ってくる。
もしみどり先生が普通の病棟に移ったら音楽を聞かせてあげたいな。彼女が
好きだったのはカーペンターズで、ほとんど鼻歌のように口の中で歌ってしま
うので声量がでないのだが、聞いた人はみんな凄くうまいという。正確にアメ
リカ英語で歌うので、オーストラリアのカラオケで歌った時には周囲の人々が
「あの人アメリカ人だったの」と騒いでいた。
ああ、でもこれ以上みどり先生について思い出すのは耐えられそうもない。
今日はオーストラリアでの最後の日で、一日カシノでスロットマシーンを続け
る予定だった。
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