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2007年 05月 30日
最近になって国書刊行会、河出書房などの出版社から優れたSF作品
が刊行されるようになったが、多くは私がサンリオSF文庫で紹介してきた 作品群の延長上のもので、およそ30年後にかなりのポピュラリティを獲得 するようになったようだ。私自身の作品も最近になって高値を呼ぶように なっているのも同傾向と思う。昨日はそうした最近のSFを多く翻訳している 柳下毅一郎さんと会った。この日いただいた翻訳作品はオールディスの「 ブラザーズ・オブ・ヘッド」で、むろん映画化されて日本でも知られるように なった。確かにディックが「ブレードランナー」以降に大人気を獲得したよう に、英米での人気が映画を通じて入ってきているという傾向もあるようだ。 柳下さんは山形浩生さんと東大の同期で、ずっと山形さんとは仲良しだと いう。山形さんは高校時代から私のところへ来ていたので、何度か誘われ たというが、結局私の活躍時には会わずに終わっている。その後にはシンポ ジウムなどでバネラーとして同席したことがあったけれど、それ以外で会うの は初めてだった。主たる目的は「映画秘宝」誌の取材で、私が原作と大半の 脚本を書いた「戦えオスパー」に関するものだったが、彼もニューウエーヴの 巨匠がテレビアニメの脚本など書いていたとは思わなかったという。実は私も さほどよく覚えてなく、あまり取材には役立たなかったようにも思う。ただ、 「戦えオスパー」はオンエア当時かなり人気が高く、実際にかなりの期間の 製作が続けられた作品だった。取材しても実際に見ていた人は面白かった というが、再放送もされずほとんど忘れられていたのだという。 柳下さんは映画評論も手がけているので、こちらの話も多く交わされたが、 いろんなところで人脈が繋がっていて話は縦横に飛躍する。 山形さんが慶応の巽教授夫妻と訴訟沙汰の大喧嘩をしていたので、柳下さん もとばっちりで巽先生たちには良く思われていないというが、同じように東大 の沼野教授と亀和田武さん、野阿梓さんと高橋良平さんとか、私の舎弟分たち には多くの喧嘩があって、そうこうしながらみんな立派な仕事をしていらっしゃる。 野口幸夫さんが亡くなられていたことを知らされたのはショックだった。野口さん は非常に優れた翻訳家で、NWSF社の「死亡した宇宙飛行士」とか、サンリオ でも多く翻訳してもらったが、何というのだろう。翻訳にかたくなな理想を抱いて いて、読み手のことを考えない方向へぐんぐん深みに入っていき、やがてほとん ど翻訳機会もなくなってしまった。柳下さんにとっては翻訳の師匠だったという。 私の小説にも読者のことを考えない面があるので、野口さんのそうした傾向も おそらく私の影響だったのだろう。とても心の痛むことです。合掌。 柳下さんのホームページ http://go.to/yanashita/ 記事の下に広告が表示される場合があります。この広告はexciteの広告枠で、当ブログとは無関係です。
by yamanokoichi
| 2007-05-30 08:55
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