なんとも不可解な事件といえよう。大井競馬はNARからの通知でミネラル塩に
禁止薬物が混入されていると知ったそうだが、確かにNARは地方競馬の公正
を扱う機関であるけれど、薬物検査をできる機関ではない。薬物検査は競走馬
理化学研究所でおこなっており、競走馬理化学研究所以外でこうした検査を公式
におこなえる機関はない。もし、理化学研究所がミネラル塩から禁止薬物混入を
認めたのなら、NAR、JRAに通知して、すべての競馬開催が対象となるはずだ。
一方、理化学研究所で大井競馬の出走場から得た検体から薬物が検出された
のならまず失格馬が出て、その後に原因となったミネラル塩が問題となるはずだ。
さらにミネラル塩から禁止薬物が検出されながら、JRAのミネラル塩使用馬から
反応が出なかったとすれば、検査方法に問題があったと考えられるうべきだろう。
ミネラル塩の使用は昨日から始まったわけではあるまい。それまでのドービング
検査で陰性だったとすれば、ずっと検査をフリーパスだったことになる。
1 まったく問題のない飼料添加物をNARが正確な検査もせずに大井に通告して、
審判権を発動した。
2 NARは何らかの情報によって禁止薬物の混入を知り、理化学研究所に検査を
してもらったところ、ドーピング検査では検出されない程度の禁止薬物がでたので、
大井競馬に通告し、大井競馬はNARの審判権によるものと誤解して開催中止をした。
3 理化学研究所独自の調査によって禁止薬物を検出し、JRAとNARに通告したが、
NARはそれを大変ことと考えて大井競馬に審判権を発動したが、JRAは検体が陰性
なら問題ないとして放置していた。
さまざまな可能性が考えられるが、JRAやTCKは主催者であり、開催中止にたいして
多くのリスクを背負う。NARは監督官庁の下請け機関のようなもので、中止にともなう
リスクを負わない。もし、NARの判断が正しければ、JRAは収益のために公正さを
軽んじたことになるし、JRAが正しければTCKはNARに損害賠償を請求できるので
はないだろうか。
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