と書いたところで盛岡市、奥州市が県に頼らずにやっていこうという動きが
でてきた。素晴らしい!!
過去に何度も岩手競馬主催者サイドと話をしたことがあるが、全て他者頼り
の話ばかりでがっかりすることが多かった。岩手競馬の全盛期にはJRAと
極めて親密な関係にあり、JRAがかなりバックアップしていた面もあった。
でもJRAもそんな余裕がなくなってからも、JRAはどう考えているのだろう
とか、そういう話になってしまう。福島競馬場との交流などに関しても、外厩
制度を導入すればもっとスムースにいったと思えるものの、社台グループが
山元トレセンに外厩を作ってくれるだろうかという感じで、本当のところ自分
で打開しようという気概が感じられなかった。このあたりは兵庫も多分に似た
ところがあり、ライバルの大井とは全く感触が違っている。むしろ、JRAそっくり
だとも思う。できることは全てやろう。他からの支援はそれでおのずからついて
くるものだ。北海道競馬がそれで持ち直した。盛岡市や奥州市の人々の考え
方もそれによって岩手競馬を誇りとする考え方が育っていくものだとも思う。
岩手競馬は盛岡、奥州両市が本気で存続を考えたことでようやく競馬開催の
意義を理解するようになったのだとも思う。
場外馬券売り場の増設やオーロパーク建設が大きな負担となったといわれる
が、それを負担とするか、大きなメリットとするかも経営次第で、当時に比べれ
ばDネットや地全協の改組などさまざまに良い環境となっている。サラトガ競馬
場はニューヨークからの距離が盛岡-東京と同程度で、もっと人口の少ない町
なのに、アメリカで最も繁栄している競馬場となっている。ファンはむろんのこと、
生産界、オーナーたちに魅力的で有利な競馬場とすることが岩手競馬の最大の
課題だろう。他の地方競馬と違って岩手競馬にはそれがでくるだけの環境にある。
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