かつて私(とミドリさん)はスリンカード厩舎の2番目の馬主だった。1番目
はこの厩舎や牧場のオーナーのロスさんだから外部の者としては最大の
オーナーだった。最近になってクリスさんという大オーナーが次々と高馬を
預託するようになり、私は2番目のオーナーに下がった。でも、クリスさん、
ロスさん、私の3人の馬だけでかなりの頭数になり、期待馬も多くなって
なかなかの繁盛なのはなによりと思う。今は一人マオさんという日本人の
グルームがいて、私が行った日に初めてポーセレンナイトへの騎乗が許
された。みているとうまくコントロールしているし、馬に負担をかけない素晴
らしい騎乗振りだった。
どうでしたと聞くと「柔らかくって首が低く、本当に良い馬です」と確り答えてく
れた。ポーセレンナイトは私がミドリさんと結婚したときに買ったプラネットグ
リーンの仔で、父はジェニュイン。プラネットグリーンは大活躍してくれたが、
なかなか子供ができず、初仔のザール産駒は脚がかなり曲がっていてレー
スに使えなかった。従って種付け料の安い馬で良いものをさがしたのだが、
ジェニュインがヴィクトリア州にシャトルされていたので、そちらまで送り込ん
でようやく生まれた実質的な初仔となる。17ハンドはあるかという巨漢で、
まるでファーラッサプのようだ。それでもゴツゴツしたところのない本当
に良い馬だ。プラネットグリーンは続けてラングファールの牝馬を出していて、
こちらは普通サイズの整った馬体をしている。プラネットグリーンはいま、
グランディラを受胎しており、この仔が生まれれば売却してオーストラリアで
の生産を止めるつもりだ。私の最初の持ち馬だったアリガトーの最後の産駒
アワセオウギは私がシドニーへ行った日に格上挑戦のレースに出走させて
もらった。まずまずのレース振りで、5,6着だったと思う。格上挑戦を依頼した
のでスリンカード調教師も売るつもりと見抜いていたようで、私が売りたいとい
うとすぐに話をつけてくれて、シドニーからの帰りには銀行口座への振込み
をしてくれていた。
競馬場ではオーストラリアで活躍している藤井騎手に会った。藤井騎手は
短期免許で南関東競馬にやってくる予定という。こちらでも私の持ち馬に
乗ってくれるかもしれない。
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