シンガポール航空国際Cが最近の国際招待GIレースとしては最も
低レベルのメンバーだったことは否定できない。しかし、日本のローカル
GIではそのレベルのレースはいくらでもあり、何よりも遠征での戦いで
あること、対戦相手に関する情報がほとんどないという点で、国内のロ
ーカルGIを勝つよりもずっと難しいレースでもある。田部調教師や五十嵐
騎手にはよけいな雑音がなくレースに集中できたのもよかたのだろう。
コスモバルクはローカルGIを突き抜けて国際GIを圧勝した。
しかもレース後の検疫で馬ピロプラズマ病感染の疑いが出たという。
発病はしていないようだが、家畜伝染病に指定されており、再検査で
陽性なら帰国できないだろう。日本に入ってならない寄生原虫である。
もし陰性でも日本へ戻ると再検査されるだろうし、かなりの期間は隔離
されるだろう。宝塚記念の出走は不可能といえる。もし、陽性で発病は
なく慢性的な共生状態となっても、現地での出走はできないし、おそらく
安楽死以外の道はないのではないだろうか?
シンガポールでは十分な防疫が行われているのだろうが、南アフリカ、
タイなど多数の国の馬が参戦しており、競走馬以外の経路で感染の
可能性も高い。アジアの熱帯地域での国際レースの難しさといえるだ
ろう。
記事の下に広告が表示される場合があります。この広告はexciteの広告枠で、当ブログとは無関係です。