15日に船橋競馬場でおこなわれたトレーニングセールは大盛況だった。
価格的にはダーレーのコマンダーイナチーフxコーディングが2700万円
で最高価格という地味なものではあったが、出場馬の質もなかなかで、
むしろ格安感のる馬が多く、私自身この価格なら買ってもいいなと思える
馬が何頭かいた。価格がさほどのレベルでないにもかかわらず、セリは活
発で、多くの馬が数人でセリ合い、しかも適正な価格ぎりぎりあたりできちっと
落札されていく。誰もが正しい評価を持ち、相応の値までセリ上げるという
極めて健全なもので、遠隔地からの購買者も多かったし、新規参入者も
非常に多かったようだ。日本のオーナーたちがセリに慣れてきたといえる
のかもしれないが、おそらく新しいオーナーたちは正しい経済概念を持って
馬の購買にあたっているともいえるのではないかとも思う。バブルの再来に
よって金余り現象が生じていても、昔のバブルのようにメチャな使い方はし
ない。競馬界のみならず、日本社会がそうなってきているのだと思う。売る
側にもそれがわかってきて、まだメチャクチャなリザーヴ価格をつけているもの
もかなりあるが、逆に、おお安いと、思わせる価格からスタートしているもの
も少なくなく、それらはきちっと常識的な評価額までセリ上がっていった。
日本にセリ購買が定着した証明だろう。
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