初春のシドニーへ行くのは珍しいのですが、春から夏にかけてはハエが多くて
嫌な季節になるので、下半期では最も良い時期といえるのでしょう。機内で
モーニングヘラルドを借りて調べると、到着した日にシドニーオペラの「ドンジョバ
ンニ」が観れるので切符を買いに行くと、もう2階の端っこしか残ってなく、舞台の
奥は見えない、字幕スーパーも見れないというひどい場所でした。でも逆に歌手が
真下で歌ってくれるので表情などまではっきりわかるという利点もあって、こう
いう場所でも見てみるもの良いものと思いました。そしてまあ「ドンジョバンニ」に相応し
く出演者に美男美女を集めたものといえるほどで、それが舞台のすぐ上で観れた
最大のメリットでした。いつもながらシドニーオペラは斬新で、あの大スペクタクル
な「ドンジョバンニ」というのに、また舞台装置に凝ることが多いシドニーオペラにも
かかわらず、舞台は白一色で、壁にいくつかの部屋を設けてあるというだけの簡素
なものだった。それもまたシドニーオペラらしい斬新さでした。解釈もおそらくこれが
最もモーツアルトの正しい理解と思われるもので、途中からドンジョバンニがすさんで
いって、狂い死にするさまが丁寧に心理描写され、魔像というか、亡霊というかの
出現がまさに「魔笛」につながるイシスの神のような姿なのも素晴らしいと思いました。
うーん。これならシドニーオペラの「魔笛」も観てみたいものです。
シドニーの観客って、いつもアリアの後に拍手を入れちゃうんだよね。
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