今回も退院が2日ずれ込んでようやく抜け出すことができた。もう一つの3大疾病の脳腫瘍も見つかった。こちらは癌に追いつくことはないだろうが、認知症を進行させる可能性がある。実際にその病識があって、花が禁止されている医療センターなのに常に部屋中に花々が咲き乱れている。それも花びらの一枚一枚が精密で、どう見ても一時的な幻覚とは思えない。手を伸ばすまでそれが間違いなく実在しており、ヴァーチャルリリティには慣れているとしても電子画とは全く違う。認知症が進めばもう経済活動も文化活動も何もできず、本当に死を待つだけのものとなってしまう。従って可能なことは可能な時期に片づけなければならない。死後処理については永沢先生に一任した。著作権は唯一の1親等となる前妻と間の娘、山野牧子が受け継ぐ。山野みどりはシルバーヴィレッジで生活することになるが、温泉行や食事介助は現在のまま継続する予定だ。橋本から近い国道16線に面したクラウド御殿山に2人のためのお墓も買った。
死が近づいてからやたらと人と喧嘩をするようになっている。やはり冷静なようで辛いのかなと思ったが、そうではなさそうだ。大喧嘩したのちに看護師さんも医師たちも必要以上といえるほど親切にしてくださり。医師がわざわざタクシー乗り場まで送ってくれた。みんな私のようにわずか前まで元気だった人間が急に死にかけているのか辛くて仕方ないのだろう。医師や看護師とてベッドで痛みにもがき苦しみながら死にゆく人々の方がずっとなれているに違いない。たぶん次に病院に戻るときにはしっかり終末を迎えることができると思う。最も望んでいた末期で幸運た゛
とりあえずみなさまサヨウナラ。
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