
岡和田晃の第2多機能型評論集。第1と同装丁で色違い。太帯にぎっしり文字が
書かれていて、難しそうだな、面倒そうだな、と大半のヒトは思うだろうが、ま、本
当に面倒なところもあるのだろうと思うけれど、ゲームから、世界情勢から、ゲリラ
の理論から、文学論まで、抜き差しならぬ結びつきを語るにはそれぞれ独自の
主張を崩すことなく、それぞれの理論を複合させていく以外にないのだろう。
これは岡和田さんが独自に発見した新しい評論の手法で、マルチメディア時代に
適合できる唯一の方法ではないかとも思う。1巻目と共通のテーマが扱われる
場合にも、すぐに繋がりを見出すことが可能で、むろん新刊ではさらに深まっていく。
何よりも私自身の作品を論じたものには過去には見出されることがなかった発見が
あって、多くのことを教わることができた。岡和田さんが編纂しようとしている私の
評論集もそういうものになりそうでワクワクしている。
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