
初めての入院はなかなか新鮮で、頚静脈にカテーテルを突っ込んで点滴すると
いうような一見乱暴な方法も注射針での点滴に比べてずっと安全たし、何度も
アタッチメントとして使えるので、とても優れた道具となる。放射線治療は全
く驚異的なマシンで、最初は完全な立体画像ができればマーキングなんて不要
ではないかと思ったのだが、考えてみればだからこそよれよれのアナログマー
キンクが必要なのだとわかった。でも、第一期治療の中日までくると、さすが
に面白さも少なくなっていく。そしてふとみどり先生はこのような生活を10
年間も続けてきたのだなと思う。みどり先生は私が癌だと知るとまるで飲まず、
食わずになり、栄養失調になったため入院した。それでも私が行くと少し安心
したようで、少しずつ食べるようになっている。彼女を施設に移して、私が
元気になれば、また短期的に家へ連れ戻したり、温泉に行ったり、最後の楽し
みを作ってあげようと思っている。
放射線治療の最大のリスクは患部に重なる肺の創傷だが、今のところ肺炎などの
重篤な副作用もなく、そこそこに悪くない状態を保てている。
写真は本村教授夫人礼子さんのペーパークラフトで、とても迫力ある火炎樹です。
記事の下に広告が表示される場合があります。この広告はexciteの広告枠で、当ブログとは無関係です。