
「X電車で行こう」はアニメ化されているが、VHSとレーザーディスクしか出ていない。りんたろうさんの監督作品で、音楽は山下洋輔。山下さんはピアノソロを3重、4重に重ねて凄味のある演奏しており、この演奏自体もかなりの傑作と思う。タイトルバックでは矢野顕子さんのソロが重なる。私の作品も気まぐれなものだったが、りんたろうさんのアニメ化もかなり気まぐれで、ある意味「X電車で行こう」の作風を継いでいるわけだが、作品として不思議に不評で、わけがわからんという。小説の方はわけのわからなさが好評だったのだけれど、ちょっとした違いでそうなるのだろう。でも、やはりマニア受けしているようで、古ヴィデオとして15,000円もの価格がついている。あるいはいまならDVD発売すれば評判を呼ぶかもしれない。
「X電車で行こう」は矢作俊彦さんの脚本でラジオドラマ化されてFM東京で5回(だったと思う)にわたって放送された。こちらは非常に丁寧に作られていて、矢作さんにしては気まぐれが少ない。それだけ好評で、今もUtubeで多くの人に愛聴されているようだ。
「X電車で行こう」は私の作品で唯一作品としてWikipediaにも入っている。「花と機械とゲシタルト」などはもっときちっとした優れた作品なのだけれど、やは1万円以上の古書を買うか一部の図書館でしか読めない。
記事の下に広告が表示される場合があります。この広告はexciteの広告枠で、当ブログとは無関係です。