宮内悠介さんが次々と読み流している短歌が素晴らしく、放置しておくのはもったいないので本人の許可を得て幾首か紹介させていただきます。
テディベアは最後に蕎麦を所望していまぼくの手をじっと見ています
十月はショールをまとい地図上に光る蝸牛をセットすること
ぼくたちは望まぬ性を映し合い水属性のシフォンケーキを
その赤いランドセルには音楽が溢れていると女子はからかう
失ったものを思ってチェシャ猫はヴィシソワーズの海に浸かった
液化した咎を抱える上長の無声硬口蓋摩擦音
ドット絵のような緑が案の定ドット絵みたいな紅葉となり
幻の偏西風が運びこむ数百体の消えゆく乳白色の金色の阿修羅
死神は普通に玄関から入りロールキャベツを食べて帰った
動く点Pは辺上BCで傷つくことを怖れています
CCFCGCCCFCGCCCFGC
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