サラリーマン経験があればある程度理解できるのだろうが、私はほとんどの人生を
書類と取り組むことなくすごしてきた。みどり先生が倒れてからは一気に書類に追い
かけられる生活に突入してしまった。みどり先生のクリニックの整理、みどり先生の
身の回りの整理、成年後見人の手続き、これらの多くはかなりのお金とからんでい
て、彼女のお金を彼女のことに使える状態にしなければ、私の持ち金では処理しき
れない。クリニックの事務員、彼女の税理士、弁護士など多くの人に助けられたが、
今になって思えばよくすべての処理ができたものと思う。しかし、その後も当時ほど
ではないが、介護関係、後見人関係、資産関係などずっと継続していなければなら
ないことは多く、まだ彼女の銀行口座など完全に処理しきれていないものも多い。
保存期限のきれたカルテやmr写真の処分などもその一つだし、厄介なことに彼女
の父親が亡くなり、わずかな遺産相続まで生じてしまった。後見人は相続放棄でき
ないので、これも父親の後見人、母親の後見人、相続処理の税理士、司法書士な
どが集まって会議をしなければならない。私は外出できないので、先生方に集まっ
ていただくことになるが、先生方もわずかなお金のために大変ですねというほかは
ない。でも先生方はプロだしわずかでも料金を徴収できる。私はずっとボランティア
でこうした作業を続けている。みどり先生の介護に関しては自分でも望んでしてい
るし、彼女が元気を取り戻してく毎日がとても楽しいけれど、そうした事務処理に
関しては後見人として法的に義務付けられて、非常に不条理な作業のみを続け
させられてい。なかには役所とか、金融機関の都合だけでさまざまな要求を受け
ることも少なくなく、特に金融機関とは喧嘩をすることが多いけれど、それも喧嘩
するだけ仕事が増えるだけなのでなんでもハンコを押すことにしてしまった。
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