介護というのは人の生を理解し、死も理解できるし、人の愛を知ることも
できる。人の最低限必要なことと、生の尊厳と、本当の人の美しさも汚さ
も知ることができる。そしてそれらは人が必ず知らなければならないこと
だ。日本では徴兵制度がないので、そうしたことの一面を知ることができ
るチャンスが与えられずに人が育っていく。もし18歳程度の若者に半年
程度の介護生活を送らせることができれば、徴兵以上に優れた社会教育
が可能だと思う。むろん社会の側でも介護の人材を多く得ることができる
し、その経験をもとに医療や介護に進む人も多くなり、質の面でも大きく
向上するだろう。男女平等の懲役なので不公平もなく、人と接するので
いわゆる引きこもりもいなくなるだろう。道で人が倒れていれば誰もが介
抱するだろう。誰もがいずれ経験しなければならないことでもあるので、
きわめてスムースに介護シェアなども発展するだろう。どこの会社も障害
者を受け入れるようになるだろう。そんな社会になればいじめも自然に
なくなっていくだろう。介護と兵役とボランティアを選択するという方法も
よいかもしれない。介護そのものも楽しく行えるような技術や環境やシステ
ムが育つだろう。給料を支給しても、経済効果はぐんと高くなるとも思う。
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