温泉旅行中はテレビの位置が遠かったのでほとんど
見えなかったと思うし、他に気を紛らせるものはな
いのだけれど、みどり先生はこれ以上の幸せはない
という様子でにこにこしていた。お世話いただいた
トラベルヘルパーさんたちもみどり先生の顔をみて
いればとても癒されるという。1日に3回も入浴して
抱きかかえて入る私はくたくたになるが、みどり先
生は平気でもう上がるという合図をしない。それで
も湯あたりが心配なので、10分、10分くらいで上が
らせることになるが、それでも3回はきついようにも
思う。旅館の料理も2日目以降はレギュラーではなく
なるので、みどり先生の食べられるものばかりを用
意してくれた。3日目などはそれを一人前完食し、デ
ザートまで全部食べた。みどり先生のように自分に
与えられた環境を正しく理解して、その環境の中で
最も良い状態を楽しめる人って他にいるだろうかと
思う。みどり先生は生きることの天才だと思う。それ
が私の介護へのモチベーションにもなっており、それ
も考えてのことではないかと思う。
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