温泉旅行を満喫して本当に幸せそうなみどり先生だが、どうにもならない問題が
一つだけある。回復期に歯をガチガチと噛み続けたため、前歯のほとんどがぐら
ぐらになって、最初は2本、その後は1本抜いて、他に2,3本抜かなければなら
ない歯があり、彼女の状態では病院でしか治療ができないので、病院でのショ
ートステイではいつも歯科の診療を受けているのだが、次はまた1本抜かなけれ
ばならないかもしれない。食事はとても上手になり、なんでも食べるようになって
いるのだが、つい噛んでしまうと激痛で続けてたべられなくなってしまう。一度程
度軽くかむだけで飲み込めるような食事を作っているが、いずれはそれも難しく
なるかもしれない。発病から3年半が経過して、生涯はあっても病気がないとい
う状態をキープできているのだが、うまく食べられないようになると今の状態を保
つのがむずかしくなるかもしれない。あるいは今が彼女の状態のピークかもしれ
ないとも思う。2か月後にまた温泉旅行をさせようと思ったのも、楽しめる間に精
一杯楽しませてあげたいと思うからだ。今度は3泊4日にして、10月にはまた今
度はたぶん車での時間をもう少し長くしても大丈夫と思うので、箱根か湯河原に
連れて行こうと思う。ほとんど引っ越しのような荷物で2人のトラベルヘルパー介
助という大変な旅行であるが、みどり先生がいま、本当に楽しめるものはそれし
かない。元気になって素晴らしい除隊なのだが、それで食事介助やトイレ介助
などの仕事もさらに多くなり、病気というものはおおむねそひういうものだと思う。
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