東京電力社長はベストを尽くしたという。もしそうならベストを尽くして
手におえないようなものを建設し、扱ってきたということになり、原発は
それだけ危険で作ってならなかったものだということになる。こういう矛
盾をマスコミはどうして問題にしないのだろうか。この発言を整合させる
とすればベストを尽くしたけれど自分たちが無能だったために失敗したと
いうことになり、原発が安全だとすれば本当に優れた管理者に扱われたと
きのみ安全ということになる。確かにアメリカは最も早い時期に水の輸送
を提案してくれていたし、東北電力から電力提供を受けるようなことも最
初からやっていればもっと早く冷却にかかれたはずだ。単純に東京電力の
上層部が無能だったという考え方が正しいとも思う。
一面で原発がこれだけひどくなってこの程度の放射能物質の飛散なのだから
原発そのものは考えられていたほどは技術的に危険でないのかもしれない。
少なくとも排気ガスほど悪くないとも考えられる。JR西日本の場合と同じく
管理者に有能な人間をおけば避けられたものだろう。管理者はよくあるパ
ターンの組織防衛という病気に取りつかれたための失敗で、これは今も最も
多くの組織に蔓延している病気でもあり、組織が陥るカタストロフィーの
90%はこのパターンによるものだと思う。検察庁、JAL、相撲協会など・・
記事の下に広告が表示される場合があります。この広告はexciteの広告枠で、当ブログとは無関係です。