最新の介護ベッド

みどり先生はとてつもなく元気だ。寝たきりで言葉もしゃべれないまま
今のように元気というのは驚異的だと思う。食べることができるものよ
り食べたいものというようなって、料理には随分手間をかけるように
なった。てもそうしておいしいものを作ると本当にうれしそうに食べる。
寝たきりで心配なのはエコノミー症候群や褥瘡だが、もともと血栓の病
気なので血管にフィルターが入っているし、毎日きちっとワルファリン
を飲んでいるので、この面では補助できている。褥瘡に関しては最近の
カイゴベッドの進歩に改めて驚かされた。最初は低反発マットを使った
のだが、これでもかなり問題はないのだけれど、長く使うと圧縮されて
固くなり、やはり褥瘡が出てしまった。とりあえずエアマットに取り換
えて褥瘡を直したが、エアマットは停電になるとエアが抜けていって、
下の金具に接してしまった。そこで新開発のステージアというのを持っ
てきてくれた。これはマットの上にエアマットが組み合わされたもので、
足元には温風、冷風を送り出せるようになっている。なるほど素晴らし
いものと思った。停電の備えに電池で動くポータブル吸引器を買った。
これもよくできていて、自動車の中ではタバコ着火の電源からでも使え
る。歯の掃除には吸引ブラシとスポンジスティックを使っていたが、こ
れも両方が組み合わされたものができた。介護用具の製造もとは(多くは
アメリカ、オーストラリア、ドイツなどこの方面の先進国で開発されたも
のだが)さほど儲かるわけでもないのに素晴らしい技術開発をしていると
感心させられる。

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