みどり先生が倒れてから4度目の新年を迎えた。いつも思うのはよくここまで
生きていてくれたという根源的なテーマだが、彼女のように手足も口も動かな
いとわずかなことでも命取りとなる。風邪や腹痛はむろんのこと、寝たきりだと
便秘やじょくそうですらとりかえしのつかない事態を招いていく。でももっと重要
なことは精神的な安定だ。そして少しずつでも快方に向かうとすればやはり精
神的に前向きであり続けることだ。介護者の役割としてもそれを共有し続けて
こそ本当に介護できているといえるのだろう。3年間それを続けてこれたのは
素晴らしく、彼女は生きる希望を失ってはいない。ない夢は与えてならないが、
愛とか楽しみとか日常のルーチンの中で小さな喜び゜を大切にしていくことが
とても舵の微調節のように彼女の気持ちを前向きに導くことができる。
そんな彼女のおかげで私もまた生きることを知り、生きることを大切に考える
ようになったと思う。介護でさらに大切なことはそれだろう。介護する人間が
そうしたことで共通の価値観を持ち、ともに楽しめることでもあるだろう。
充実した1年だったと思うし、ことしはさらに充実した年になるだろう。
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