いまの家に引っ越してから1年になる。まだ自分の住処という気持ちになれず
引越しの片付けも終っていない。居間を広くとって介護には最適だし、朝の6時
に起きてみどり先生の世話を始め、朝食、歯磨きを終えて一息という生活には
慣れたし、体重減のままなので体調はかなり良好だ。みどり先生もかなり元気
だが、元気になればなったで神経質になり、つきっきりで世話をしにければな
らないことも多くなる。同じ脳の疾患でも脳卒中や脳梗塞のように再発をしない
のが幸いだが、肺塞栓の方は人によっては再発があるようで、ワーファリンの
量を多くしての出血に苦しむことも少なくないようだ。そうした点で本当にみどり
先生は元気だと思う。寝たままでの飲食など普通ではとても出来ないことをみど
り先生は苦労しながらもこなしており、私が普通の自宅介護では不可能なこと
をしているように、みどり先生も普通の患者にはできないことをこなしている。
でも、何かがあってこの均衡が壊れれば崖から転げ落ちるようなカタストロフィ
を迎えることになるだろう。今も日々の変化は決して少なくない。不随意運動は
あちこちに現れるし、今日も急にベッドを起こした状態で眠るようになった。こう
した変化を常に探りながらそれに対応していくことが最も大切だ。
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