私と同じように長くご夫人の介護を続けながら仕事を続けてきたサラブレッド
血統センターのFさんのご夫人が亡くなられたという。ずっと介護の先輩とし
てさまざまな助言をいただき、引っ越しなどの時には真っ先に駆けつけてお
手伝いをして下さった。介護生活は完全に人の往き方を変えてしまうし、生き
る考え方も変えてしまうので、亡くなられることで全てを失った状態になる。
お年寄りの介護の場合は比較的死を考えることも多いだろうし、通過点として
了解することも可能かもしれないが、自分より若い相手の場合はやはり永続
的なものと理解して取り組むことだろう。いまのみどり先生はとても元気で特
にそういうことが考えられない。でも実際には手足が満足に動かせるわけで
はなく、言葉を伝えることもできない状態では何時そんなことが起こってもお
かしくはない。みどり先生は今日も楽しそうに食事をし、よく眠り、テレビの
画面をじっと見つめ、そんな生活にいとも自然に順応している。この状態を
守ることはとても大切だと思う。でもいつかのために準備もしておかなければ
ならないだろう。私の方が先である場合も含めて・・・。
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