アメリカ人というのは語学音痴なところがあって、カリフォルニア人は東部の
人間の英語が訛っているという。東部の人間はかなり英語を喋るのだが、
それでもイギリス人の英語は訛っているという。考えてみれば日本人も東
京の人間が関西訛りというのも同じかもしれない。もともとは英語でもアメ
リカが世界の中心と考えればイギリス語が訛りとなる。東京が中心となれ
ばそれまでの日本語が訛りとなり、東京語として訛ったものが本来の日本
後となるわけだろう。アメリカ人は外国語まで自国訛りに変えてしまうのも
日本人がたいほく、じゅうけい、もうたくとうなどというのとおなじなのだろう
が、これがなかなか面白く、たとえばベートーベンはビーソービンではなく
正しく発音するのに、バッハはバック、モーツアルトはモザートなのはベー
トーベンがそれだけ著名なのだろうか、ダンツィヒくらいになるとダンジグと
しか発音できないのは仕方ないとしても、パリがパリス、もっとすごいのは
イエス・キリストほど有名な人までジーザス・クライストだから、なんとも不
思議に思う。これらの日本への導入のされ方も面白い。ローマとかパリは
正しく日本で話すのだが、イタリアがイタリー、エスバニアがスペイン、ダン
スクはデンマークというように国名となると不思議に訛りが入ってくる。そ
れでいて、サオパウロでなく、サンパウロ、リスボアでなくリスボンといった
難しい発音が意外に正しく日本で通用している。こういうことって不思議で
すね。
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