みどり先生は治療期歯をガチガチとかみ続ける不随意運動を毎日毎日続けていた。
径管食の時期だったので、口を動かさないことが不安だったのだろう。その結果2本
の歯が壊れてしまった。経口食になるとそれは収まって首を横に振り続けるようになっ
た。一日中くびを振っていたが、退院近くになって首を起こす程度になった。退院して
からはリラックス効果が出て首を起こす回数は減り、さまざまに良化しつつあるが
今も座位では首を下げたままだし、首を持ち上げるのもそこそこに続いている。ずっと
問題だったのは舌が思うように動かせないことで、それが流動食を巧く摂れなかった
理由だった。麺類が食べやすいので麺類の昼食は多く食べるが、それも舌に邪魔さ
れず食べ続けることができるからだろう。引越し後に落ち着いてシトョートステイが少
なくなると、リラックスできているはずなのだが、首を持ち上げることが多くなり、ストロー
を巧くつかめないようになった。そしてついに夕食を食べず、次の朝食も食べなくなった。
もしかすれば私の手に負えなくなるのではという不安を感じたので、彼女を叱り、頑張っ
て食べるよう強くいった。昨日の夕食では口をもごもごさせながら必死で食べ続けた。
そして本当は彼女がリラックスできていないのではないかと思った。ずっと私と一緒だ
と私も食事とかトイレのような必要なことしかしなくなってしまっていたように思う。そう
感じたので昨日の夕方からずと彼女に付き添って噛み付き遊びや話しかけを続ける
と彼女はとても甘えて楽しそうに笑顔で私を見つめていた。不自由な身体で彼女が
頑張っておれるのも、私がずっと彼女のために多くのことをしていると知っているから
だろう。そしてそれなら自分も頑張らなければと思えるのだろう。私の方でそれを忘れ
てはならない。リハビリで低周波治療器を使うと筋肉の緊張が取れることがわかった
ので、その機械を買って毎日手や足をほぐすことにしようと思う。まだまだで゜きることは
多い。
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