現在の医師不足を改善するには一定レベルの経験を持つナースに限定的な
医師免許、あるいは治療権限の免許を与え、緊急時や院内での処置などを
委ねるのがよいと思う。手術の麻酔など、麻酔免許を持った歯科医よりも何
度も手術に立ち会っている看護師の方がずっと正確な麻酔ができるだろう
し、入院中の患者の状態などは看護師が最も正確に把握しており、投薬や
点滴の決定などは医師よりも間違いない場合が多い。医師免許でも麻酔な
どに関しては個別の免許が必要なのだから、看護師にも同様の免許制度
を設けて准医師のような形で一定の治療や診断ができるようにするのが
ベストだと思う。むろんミスも生じるかもしれないが、それは医師の場合も
同じで、免許の厳格化によって医師のミスより少なくすることは可能だろう。
一定レベルの経験を積んだ看護師を医局で一定期間の研修医として学ば
せることも可能だし、最初からそういう人材として看護師学校にも大学院的
なものを設けてもよいと思う。同じように救急隊員にも経験に応じて医師や
看護師の仕事の一部が可能なように権限を広げれば、命を取り留める人
がぐんと増えるのではないだろうか。要するに医療という極めて技術的な
ことを最初の学歴だけで契約してしまうことに問題があるので、普通はど
んな会社でも入社時の役割に関係なく、宣伝部に向いた人、製造に向
いた人、経理に向いた人など、それぞれの適性に応じて部署を転じてい
くものだ。医師が事務職になったり、看護師が医師の仕事をしたり、それ
ぞれの適性によって転向可能とするのが医療ミスをなくし、医療を正しく
受けられるようにする最良の方法ではないかと思う。
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