みどり先生はドクターよりもナースと親しくすることが多かったので、私もナース
の知り合いが多くなったが、みどり先生の病気のお陰で非常に多くのナースと
知り合った。以前、自分よりも看護師の方が知識も判断力も優れているので、
看護師に診断や治療を任せて捕まった医師がいたが、実際のところ手術とか
ペインクリニックのような特別な技能の必要なケース以外では看護師の方が
わかっているというケースが50%位あるように思う。薬の知識とか、血液検査
の見方、問診による症状の判断などは要するに優秀で熱心な人が適切な判
断をできるわけだし、優秀さは似たようなものとしても熱心さでは医師と看護師
で全く違っている。今回多くの看護師と接して意外に思ったのは、看護師と准
看護師の間に案外能力的な差がることだ。看護師の多くはあちこちからのナー
スコールでパニックになることはあっても、それぞれを適切にこなしながら患者
に大きな不満を与えることはないが、准看護師の多くは得意なことはできても、
かなり不得手なことも多く、ナースコールが連発されても、素早く処理して次々
こなしていくというわけにはいかない。よく観察すると、看護師と准看護師では
その職業を選ぶときの心構えの違いがあるのだろう。
ヨーロッパやオーストラリアでは看護師にあこがれる少女が多く、また実際に
多くの女性が看護師となっているが、飛行機の乗客乗務員にあこがれる少女
などほとんどいない。実際に社会的地位も給料も日本でのスチュワーデスとナー
スの関係と全く逆である。そして実際に仕事の重要度や責任の重さ、権限の
強さなどどこから見てもナースはスチュワーデスより高い。少なくともナースは
スチュワーデスより給与が高くて当然だと思う。仕事内容そのものはかなり似て
いるが、ナースのほうがずっと専門知識や経験が必要なことも確かである。
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