みどり先生が失った海馬や偏頭体は感情の昂ぶりや抑制に強くかかわる
器官でもあるあるので性格の変化が心配だったのだが、本当に良い方向
に変化してくれたようで、まるで天使のように他人に配慮し、素直で濁りの
ない人格となったように思う。以前からそういう一面もあったけれど、同時
に虚栄心や欲望も強かったけれど、今は彼女の良い面だけが出ているよ
うだ。その結果、介護師や看護師にとても愛されていて、うちへの訪問介
護、看護、リハビリなどをむしろ楽しみにしてくれているようだ。専門家は
誰もがこれだけの重度障害者をよく自宅介護していらっしゃるというけれ
ど、本当は彼女自身がその病状の重度をカヴァーするだけの努力をして
おり、僅かに使えるメモリーの多くをみんなへの気遣いにつかっている。
今のみどり先生は本当に天使のようだと思う。彼女が気遣う以上にみん
なを献身的にさせてしまう。いつも笑顔で接し、人に安らぎを与えてくれ
ている。
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