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2007年 12月 06日
年をとるともの覚えが悪くなるというが、私もかなりその面での衰えを感じ
ていた。しかし、みどり先生が倒れてからの3か月間、彼女の知り合いとか、 取引先とか、数々の手続きとか、とてつもない量の書類とか、病状の変化 とか、それに対する病院の処置とか、彼女の資産や負債とか、彼女の心 理的な状況など、全く私の知識になかった新しい情報を驚異的なほど正確 に記憶しているのには驚かされた。メモをしているものもあるけれど、それは 電話番号とか、日日の予定などのみで、実際にメモをする時間もなかったし、 あまり多くのことをメモするとそれを探すのも難しくなる。また、記憶していな ければ話し合いや電話ですぐに判断できないし、相手が間違っている場合 などに指摘できるものでもなく、情報を正確に持っていることは必要不可欠 でもある。また、相手に納得してもらえるものでもない。おそらく私の人生で 最も多くの情報を獲得し、それを持っていた時期だろうと思う。68歳で!! みどり先生に付き添っている時も看護師さんが忘れたことなどを指摘でき たし、彼女の支払いの立替のために必要となるお金を常にあらかじめ用意 できたし、先々必要となることに向けて時期に間に合うように手続きを開始 することもできた。多くのことはそれができなければトラブルが生じるもので もあった。少なくともこのとてつもない記憶力がなければみどり先生も私も 3か月間を無事過ごせなかっただろう。一つトラブルが生じると他の多くの ことに影響が出て、トラブルがトラブルを呼んでいただろう。 およそ記憶というものは集中力によってぐんと増やせるもので、年をとって 記憶力が低下するのは集中力に欠くからと思う。若い頃には必要のないも のまで記憶している面があるけれど、年をとるとそうしたことまで集中するこ とができなくなり、それは人間がずるくなるからだと思う。人の顔や名前は 必要な対象のみを覚えるようになり、CPで検索できるものなどは覚えなく なってしまう。私もそうした面で忘れていることが多いようだ。ただ、そういう ことも必要になると思い出すことが多く、ただ、思い出すのに少し時間がか かるところがある。人の記憶もコンピュータと同じで、アクテイヴメモリー、メ モリー、濃縮メモリーに別れているようで、みどり先生関係はアクティヴメモ リーとなり、その分多くのことが濃縮メモリーとなっているようだ。自分の持 ち馬の名ですら濃縮メモリーに入ってしまって思い出すのに時間がかかっ たりする。 そう考えるとみどり先生の記憶も闘病の苦しさで濃縮メモリーに入ってしまっ ているものが多いのではないだろうか。記憶回復への期待を持たせる考え 方で、そうであってほしいとも思う。昨日もかなり不機嫌でリハビリテーション の苦痛や用便などの不自由さ、自分の現在の状態に対する不安やいらだち、 悔しさなどが回復期より多くなり、それによって呼吸補助に助けられていた時 よりも記憶が失われてしまっていることが多い。一人で過ごしている時間には さまざまなことが思い出されて落ち込むことが多いけれど、私が遊びの相手を するとかなり機嫌が良くなる。ゼリーを食べたかどうかについてはこの日も喋 らずこうしたことを喋りたくないという意思もずっと持ち続けている。 記事の下に広告が表示される場合があります。この広告はexciteの広告枠で、当ブログとは無関係です。
by yamanokoichi
| 2007-12-06 09:39
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