なんて素敵なことだろう。今日のみどり先生は生き生きとしていて、
なにやら勢いよく喋り続けているようだった。古いお友達と宇井先生
が見舞いに来て下さったが、宇井先生との話で湯田先生がご引退さ
れたという話に及ぶと、まるで元気なときのみどり先生のように何か
喋りながら宇井先生の方を振り向く。表情も豊かで、実に活発な動き
を示してくれた。時々は苦しげに咳き込むが、今までと違ってすぐに
おさまる。時々は今の状態を無念というように顔をしかめる。普段の
みどり先生が戻ってきたようだった。首から管を通すのをやめて、単に
管を外すだけになりそうだが、確かにこの状態ならそれでも大丈夫か
と思える。1歩後退2歩前進という感じでぐんと良くなったみどり先生だっ
た。動き回ってぐっすり眠り込み、私も安心して病室を後にした。
朝から多くの電話をかけまくったが、普段は自分から電話をすることが
ごく僅かだったのでとても疲れる。でも多くのことが順調に進行しており、
毎日何十万というお金が出て行くことだけが唯一の悩みとなっている。
引越しの費用はさほどでないけれど、荷物を保管する倉庫の費用がと
てつもなく高く、ちょっとしたマンションを借りるのと同じぐらいかかってしまう。
みどり先生は一杯ものを持っていて、それらの多くは棄てるに棄てられな
いものだから・・・。
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