質問が寄せられそうなので書いておきます。
来年からのクラブ法人の賞金分配システムはほぼ国税庁の要求を
飲まされたもので、賞金の獲得に関してクラブ法人への課税、愛馬
会への課税、出資者への課税と3重の税を国税庁は徴収できるこ
とになります。むろん税金は儲けに対してかかるものなので、申告
によって源泉課税の還付を受けることができますが、収入が大きい
場合は3重に支払ったままとなり、私を含む勝ち組は大量の税を支
払うことになりそうです。また、普通の馬主(オーナークラブによる共同
馬主を含む)とは別勘定となるので、片方の収入から相殺することが
できなくなるでしょう。
一方で負け組、支出のほうが多い人には、また走らない馬に関しては
未勝利勝ちなどの賞金が出資返戻金として一部非課税となるよう配慮
されていて、クラブ法人、愛馬会の源泉徴収も年度精算されるので、
ほとんど以前と変わらないものとなっています。
これは他のクラブも同様かどうかわかりませんが、社台グループの場合
はそれなりに今回の改訂で受けるリスクを軽減する努力はしていると
思います。つまり損をする場合はほぼ今までどおり、高収入を得る場合に
はかなりきびしいものとなり、何とかやっていける状態になっているとは
思います。一般の商品ファンドとの違いは、クラブから愛馬会への配当にも
課税されることで、投資としては普通の商品ファンドよりも分の悪いものと
もいえるでしょう。あとは3月にどばっと入金があるというような時期的な
問題だけですね。
カタログを観ると社台ははっきり税制対策をして、1億円馬は1頭のみで、安い
馬を多くしており、つまりステイゴールドやハーツクライのような馬を期待して
もぐんと身入りが少なくなるので、みんな小銭で遊ぶだろうという考え方と思え
ます。一方、サンデーの方は今まで以上に豪華ラインナップで、確かに相応の
馬でもあります。賞金が減ってもやはり大物を持ちたいだろうという考え方と
思えます。税制の影響を受けないオーナーグループは中央、地方ともにかな
りレベルアップしているようです。この社台、サンデーの読みのどちらが勝つか
もなかなか面白そう。私はどうするかというと・・・やはり馬を見てどうしても欲し
い馬がいれば買ってしまいそうですが、今の段階ではこれまで以上に地方競
馬に比重をかけることになりそうです。
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