なんといっても川島厩舎には両手で数え切れないほどの一線級馬が
いる。もともと多いのにトーセンジョウオー、ナイキアースワーク、プライ
ドキムといった大物が次々と転厩してくるので、馬房は重賞級であ
ふれている。それで困るのはどの馬をどこに使うかで、マズルブラス
トの場合は大井記念までじっくり待っての出走となった。それでもこの
レースの人気馬の3頭は川島厩舎で、今野騎手が騎乗停止中のため、
騎手も最後まで決まらなかった。最後に川島先生が選んだ決断は、マズ
ルブラストのライバル馬に乗ってきた張田騎手だった。うーん、さすが思い
切った決断だと思う。トーセンジョウオーの酒井騎手も思い切った選択だっ
た。そして酒井騎手のトーセンジョウオーが逃げ、マズルブラストは4,5番
手からの競馬となり、直線でインから抜け出すと楽々と引き離しにかかり、
3馬身半の大楽勝をしてくれた。この日はほとんどのオーナーがネクタイ、
スーツ姿で勝つつもりで集まってきたようだが、予定以上の大楽勝でみん
な大騒ぎ。このレース振りならアジュディミツオーと並ぶ川島厩舎のエース
格として帝王賞に向かえる。もう一度張田騎手が乗るのか、今野に戻るの
かは川島先生の胸の内だが、確かにこういう判断の素晴らしさもまた川島
先生ならではと思う。また大きな楽しみができました。
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