みどり先生に不思議な症状が認められることがリハビリの
時にわかった。いつも左に首を向けて左側しか見ないのだ
が、左側に首を向けているのはそれが楽な姿勢だからで、
そのために右を見ないのだと思っていたのだが、要求され
て右を見ると、まるで高所恐怖症の人が一瞬下を見て、す
ぐに上に戻すように、一瞬しか右をみない。明らかに右を
見ることにブレッシャーがあるようで、それは右にあるも
のが怖いというわけではなく、右向きに寝かせると正面を
見るのに戸惑う様子はない。要するに自分の位置から右を
見ることが怖いようだ。私はこれを右視恐怖症と名付けた
が、要するに脳のそういう働きにプレッシャーがかかるの
だろう。あるいはだれにでも少しはあることではないかと
も思う。何気なく視線をどちらかに向けているときに、そ
れが左か右かどちらかに決まっているというようなことは
あるだろうし、周囲を眺めるときに左からか右からか決ま
った方向からみるというようなこともあるだろう。それが
病的に極端なものとなれば右視恐怖症となるのだと思う。
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