さすが朝日新聞社とエルメスという感じでパーテイには多くの著名人が集まり、
雨降りにもかかわらず招待客の欠席はほとんどないようで、席は完全に埋まっ
ていた。馬関係者たちとは「スペイン乗馬学校」などのJRA主催とはずいぶん
違うねと、みんないう。さて、舞台だが、バルタバスを中心とした騎馬と、軽乗
のサーカス的なもの、それらをつなぐ演劇的な演出の3つの要素で構成され
ていて、日本公演のルンタという演目はチベット仏教を扱ったものというが、実際に
は東南アジア系仏教のシチュエーションがごちゃ混ぜで、アボリジニのホーンまで
入っている。軽乗系のショウはいまいちで、コサックやハンガリー人なら日常的に
こなすようなものだし、馬を動かすための調教師が中央についていたりするのが
気になった。バルタバスの騎乗はさすがで、一箇所でぐるぐる回り続ける著名な
演技は感動的だった。さらにバルタバスの演劇センスもすばらしく、騎馬の達人
が芸術的才能をも持っていたことで実現したのがジンガロということだと思う。
ロバに演技をさせたのも始めて見たし、ガチョウをうまく扱っていた。欠けている
のはスペイン乗馬学校のような馬そのものの演技だろう。馬にさほど興味のない
人も楽しめるすばらしいショウだったと思う。ジンガロの公演は今日が初日となる。
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